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Canon EOS R10 のカメラレビューと、とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介です。

2022年夏に発売されたCanon EOS R10 のカメラレビューと、
とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介です。



Canon EOS R10 のカメラレビュー


第一印象は、小さくて軽いです。
横幅約12センチ・重さ約380グラム、持ち歩きにピッタリな感じです。
まるでコンパクトデジタルカメラみたいな感覚でしょうか?





Canon EOS R10 のカメラレビュー


カメラ上部は、主に電源ON・OFF、モードダイヤル、メイン電子ダイヤル、
サブ電子ダイヤルなどシンプルで使い方を迷う心配は無い、分かりやすい構成です。

絞りF値、シャッタースピード、ISO感度、露出補正、AFエリア選択、
ピクチャースタイルなどの機能を割り当てが個々にカスタマイズ出来ますから
フルオート撮影でも、個々にカスタマイズした撮影も可能です。





Canon EOS R10 のカメラレビュー

電子ビューファインダー近くにあるマルチコントローラーが便利です。
AFポイントの調整などコントローラーダイヤルを探し迷うことなく、
ファインダーを覗いたまま設定が出来ます。

背面にありますセットボタンからメニュー表示、ドライブ、ISO感度など設定も出来ます。
撮影に必要なボタンやダイヤルが見事に揃っています充実したデザインと配置です。





Canon EOS R10 のカメラレビュー

電子ビューファインダーは、OLEDカラー電子ビューファインダーです。
画面サイズ0.39型、約236万ドット、視野率約100%、撮影時と写真データの画角が同じです。
従来の一眼レフカメラに慣れていると電子ビューファインダーの表示や遅延などに違和感を感じます。
動きの速い動物を撮影、高速電子シャッター連続撮影時も同様で気になる人と、あまり気にならない人など意見が分かれるでしょう?

約3.0型のTFT式カラー液晶モニターです。
バリアングル式でハイアングル、ローアングル、縦位置撮影、自撮り、他撮り、動画配信など便利です。
スマートフォンやタブレット端末みたいにタッチパネルで操作も可能です。





Canon EOS R10 のカメラレビュー

外部インターフェースは、マイク入力端子(3.5mmステレオミニプラグ)、
リモコン端子(RS-60E3対応)、HDMI出力端子(タイプD)、USB(Type-C)などあります。
Hi-Speed USB(USB 2.0)はパソコンやスマートフォンと通信データ転送、USB充電とUSB給電にも対応しています。
車中泊・連泊などの時、ポータブル電源からカメラへUSB充電出来るのはとても便利です。

ミラーレスカメラ、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット、GoPro・Osmoアクションカメラ、
ドローンなど・・・とにかく充電する物が多くて多くて大変ですからUSB充電に統一はありがたいです。





Canon EOS R10 のカメラレビュー



Canon EOS R10 のカメラレビュー

バッテリーパック LP-E17、ACアダプター LC-E17です。
とても小さいバッテリーのため液晶モニターメインで撮影すると数時間程度でバッテリー切れになります。
節約しながら撮影しても約300~400枚くらいでしょうか?
予備のバッテリーがあると安心です。

メモリーカードはシングルスロットで、SDXCメモリーカード・UHS-IIに対応しています。
カメラを買ったらサービス(おまけ)でメモリがプレゼントされた場合は、メモリの規格、スピード、容量などを確認してください。
規格が合わない、転送スピードが遅いメモリを使うのは・・・。

動物園では、連続撮影(連写)する場合があります。
約2420万画素のJPEG写真データ1枚を約10MBとすると、2GBのメモリで約200枚しか撮影出来ません。
16GB、出来れば32~64GB以上のメモリがおすすめです。

メモリとバッテリーは、余るくらい多いのが望ましいです。
もしメモリが足りないと、撮影中に不要な写真データを削除しながら次の撮影になり不便です。
バッテリーが残り少ないと、気になって撮影に集中出来ない、最後はバッテリー切れで
そもそも撮影が不可能になります。





Canon EOS R10 のカメラレビュー

EOS R10は、総合的に素晴らしいカメラです。
実売価格も現時点で約10万円前後で性能に対してコスパ最高です。

もちろん、デメリットもあります。
例えば最高シャッタースピードは1/16000秒、肉眼では見えないような一瞬もしっかり捉えることが可能ですが、
ローリングシャッターのスキャン速度に限界があり、限界を超えた極端に動きが速い、ランダムに高速移動する場合は歪みが発生します。

最高速で連写、連続撮影すると、数秒でバッファーメモリ不足となり写真データ記録待ちのビジー状態で止まり、しばらく撮影が出来なくて困ります。

解像感、階調再現性も全く問題がなく、ISO感度も1600使えます。
しかし、1600以上から少しずつノイズが発生、常用最高感度はISO 32000です。
日中、晴天の動物園で撮影は問題は無いですが、夜の動物園は難しい場合があります。
高感度を特に重視する場合は、無理があるでしょうか?

動画撮影機能は素晴らしく、いわゆる30分撮影制限もなく、4K60pの動画撮影も撮影が可能です。
USB給電にも対応、Youtube、Vlog撮影でも大活躍です。

スマートフォンやタブレットとEOS R10を連携させるアプリ「Camera Connect」を使うと
撮ってすぐに転送、SNSなどでリアルタイムに多くの人と繋がり共有出来ます。

EOS R10は、APS-Cシリーズの上位機種であり、画角がフルサイズセンサーの1.6倍効果で望遠撮影にもピッタリです。
しかし、大勢みんなが参加する動物園のイベントなどを大きく広くその様子を伝えるには、APS-Cの1.6倍効果は不便です。
今はまだEOS Rシリーズ・APS-C用レンズのラインナップが少ないため選びにくいのが残念です。
付属の標準レンズも良いですが、今後、様々な新しいレンズが登場することを期待したいです。

AFオートフォーカスは、ハイアマチュアシリーズのR3アルゴリズムを継承しています。
動物園では、動物優先モードが便利で、過去旧機種は、馬やキリンなどピントが迷う、
苦手とされていましたが、下記作例の通り進化しています。





とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介

過去旧機種の動物優先モードは、ピントが迷っていたシマウマです。
EOS R10は、背景に他の動物や柵があっても狙ったシマウマにピントが合いました。

最大651分割の緻密なAFエリアで被写体を捉えることが出来る
新しい時代のスタンダードモデルにピッタリな高性能です。

撮影カメラ : Canon EOS R10





とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介

シマウマと同様に過去旧機種の動物優先モードは、ピントが迷うとされたキリンです。
手前に柵、複数のキリン、背景奥側に柵や獣舎があるため、従来のカメラではピントが甘くなったり、薄っすらぼんやりする事がありましたが、特に問題なく撮影出来ました。

撮影カメラ : Canon EOS R10





とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介

キリンが舌を出し、隙間から葉を食べようとしている瞬間です。
APS-Cの1.6倍効果と望遠レンズの相乗効果で迫力あるシーンです。

背景のライオン舎の壁が、ちょうど良い感じにボケて、
より立体感を演出しています。

撮影カメラ : Canon EOS R10
シャッタスピード : 1/2500秒





とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介

ガラス越しに白くまピースを広角ワイドレンズで撮影しました。
白い被写体はAFが苦手と言われますが、特に問題なくピントが合い追従してくれます。

撮影カメラ : Canon EOS R10
シャッタスピード : 1/2500秒





とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介

お昼寝中のジャガー(卯月佐助)です。
夢を見ているのでしょうか?
時々、前脚がピクピク動いていました。
無防備な姿で安心とリラックスしている感じが、かわいいです。

撮影カメラ : Canon EOS R10






とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介

岩の上で遠くを見つめるカワウソです。
晴天のとべ動物園のカワウソ舎は斜光が強くあたるため、
普通に近く(約1メートルくらい)で撮影すると色が飛んで
被写体も背景も全体的に明るい赤茶色になります。

被写体に適切な光があたり、奥側のカワウソ舎の壁が影になる
約5~6メートルくらい離れた位置で評価測光変更、露出マイナスに設定して撮影しました。

出来る限り動物に近づいて撮影するのも良いですが、逆に離れて撮影するのも1つのテクニックです。

撮影カメラ : Canon EOS R10
シャッタスピード : 1/4000秒





とべ動物園で実際に撮影した写真作例付き実写レビュー紹介

カビパラが、丸太をかじっているシーンです。
手前には人避け柵・檻などあるため、約15~20メートル離れた場所から出来る限り低い姿勢で撮影しています。

撮影カメラ : Canon EOS R10
シャッタスピード : 1/2500秒





以上、とべ動物園で実際にCanon EOS R10で撮影しました作例です。

撮影時間は約3時間、撮影総枚数は約4300枚、約1~2分程度の動画を複数撮影しました。
途中、バッテリー交換を行っています。(予備バッテリーは必須です)
512GBのメモリカードを使用、容量が多く最後まで余裕がありました。(32GB、64GBのメモリでは足りないです)

普段は大きくて重いカメラを使用しているため、EOS R10は小型、軽量で動きやすく気軽な感じのカメラです。
しかも、高性能な映像エンジン DIGIC X 搭載、上位機種と同じように様々な設定やカスタマイズも可能です。

実売価格も現時点で約10万円前後、他機種と比較してもコスパ最高です。
大人気のCANON EOS Kiss(イオスキス)シリーズが、新型後継機種が無い、製造販売中止(ディスコン)されているため、
次の買い替え候補としても、いいと思います。






Canon EOS R10 のカメラレビュー


Canon EOS R10 スペック紹介
有効画素数 センサー : 約2420万画素 APS-C
型式 : CMOSセンサー
画面サイズ : 約22.3×14.9mm
映像エンジン : DIGIC X
最高連射枚数(メカ) : 約15コマ/秒
最高連射枚数(電子) : 約23コマ/秒
デュアルピクセルCMOS AF : 対応
記録画素数(静止画) : L(ラージ):約2400万(6000×4000)画素
ファインダー : OLEDカラー電子ビューファインダー
画面サイズ0.39型、視野率約100%、倍率約0.95倍の約236万ドット
シャッタースピード(メカ) : 1/4000~30秒
シャッタースピード(電子) : 1/16000~30秒
動画性能 : 4K60p
測距輝度範囲 : EV-4.0~20
バリアングル液晶 : 3インチ 104万ドット
USB充電/給電 : 対応
ボディサイズ(約/幅x高さx奥行) : 122.5x87.8x83.4mm
本体質量 : 約382g
JANコード : 4549292189711
商品コード : 5331C001







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[ 2023/05/26 11:54 ] 未分類 | トラックバック(-) | コメント(0)